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2008年07月12日

東京工業大学2008年の下線部和訳より

東京工業大学の英語は、その理系科目の試験が難しいのに比べると、比較的シンプルでわかりやすい印象を受けますが、2008年の第2問の長文から出題された下線部和訳の問題で、興味深いものがありました。


(前略)
If you know how to take advantage of a chance meeting and use it wisely, it can be of enormous value. But for every chance meeting that bears fruit, another twenty opportunities are lost.


さて、まずa chance meeting ですが、「チャンスに出会うこと」とか、「よいチャンスである出会い」とか、そういういいかげんな解釈をしてはいけません。


このchance は、後ろにmeeting という名詞がある以上、形容詞に見えると思いますが、形容詞のchance は「偶然の」という意味です。


ですからここでは、「人との偶然の出会い」の話をしているんです。それをうまく利用すれば、たいへん高い価値があるよ、と言っているわけです。


さて下線部ですが、But for を見たとたんに、熟語の「〜がなかったなら」ばかり思い付くようでは、頭が堅すぎます。ここではただ単に偶然But とfor が並んだだけにすぎません。


このfor をどう訳すか、がやや難しいところですが、たいていfor は「〜にとって」とか「〜のために」とか訳していればうまくいく場合も多いものですから、そんな感じで考えている人も多いでしょう。


しかしここではそのように訳しても、意味がよくわかりません。


for のニュアンスですが、「交換」というイメージを持つことが大事です。


pay 500,000 yen for the car (50万円払ってその車を買う) にしても、これは50万円と車を交換したのです。車の代わりに50万円を失ったわけです。


Let me carry that bag for you. (そのかばん運んで差し上げます)も、あなたの代わりに私が運ぶわけです。


bear fruit は「実を結ぶ」という意味の、大学受験の標準的熟語ですから、これはちゃんと押さえておきましょうね。このbear という動詞は、I was born のborn という過去分詞の原形ですから、「〜を生む」のニュアンスを持っています。


これらを踏まえますと、


実を結ぶ偶然の出会いが1回あるたびに、それと「交換・引き換えに」、20回の機会が失われている


という意味だと解釈できます。


実際に答案として書く際には、「交換・引き換えに」などとでかでかと書く必要はありませんが(書かない方が自然な日本語になるでしょうし)、そのニュアンスを感じれることは、より英語の理解を深める意味で大切なことでしょう。



posted by Koichi at 16:31| Comment(0) | 英文和訳標準 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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